by Hamanasu
みなさん、こんにちは。
年中、国内外をうろついているけど今は@羅臼の、ささもりです。
昨日は、午後からスカッと晴れた羅臼。
ニヒル浜松船長と、飛び入りで乗ってくださったお客さんたちと、TVディレクターと5人で、のんびり仲良く沖へいってきました。
まだいましたよ、ザトウクジラ。背ビレに三角の白が入った、個性的な子です。
落ち着きなく、潜ったり浮上したりを繰り返していたのは、餌でも
探していたのでしょうか?
白い小さな雲のような息を吐く。後ろは国後島。
photo : Kotoe Sasamori
そばにはミンククジラやミズナギドリもいました。
昨夜、電話で話した南のザトウのプロたちは、「ぼくらがみているザトウと、
そっちのでは全然違う行動をしているんだろうね。おもしろいなあ」と興味深深。
同じザトウでも、時期や海域が変われば、行動に色んな違いがでるのでしょうね。
確かに、私も長年見てきたザトウたちとは全く違う姿に、びっくりでした。
とりわけ、まさか、餌をとってるの!?と思ったときには。
繁殖行動のパタンの一つに、パクっと口をあける、というのがあるそうですが
(まこっちゃん、ありがとう!)どうやらそれとは、全然違う動き方。
驚きと興奮の連続で、楽しかったです。羅臼ザトウ観察。
「急に近づかないでゆるゆる動いてね、近づきすぎないでね、驚かさないでね」
などなど、うるさく注文する私に気長につきあってくれた船長さん、ありがとう。
いつも感謝しています。
さて、いったい彼らはいつまで居座っているのか。
羅臼沖が夏の回遊域になったら、すっげ〜・・・なんて、想像はふくらみます。
いつ、どんなことがおこるかわからない、海の魅力は底知れないですね。
さて、昨日のハイライトは、これ。
黒々とした山肌に、雪渓が白々と冴える知床連山。
それを背景に尾びれを高々と掲げる、ザトウクジラ。
国内では絶対に見れないと思っていた光景に、息を呑みました。
みなさんも、いつかぜひ、自分の目で見てください。 必見!
その時は、一緒にみられたらいいですね、はまなすで。
黒々とした山、雪渓、銀色の海、そしてザトウ。
photo : Kotoe Sasamori
今日の午前も出航しましたが、残念ながら、ザトウはみられず。
おっとりとしたミンククジラと、せかせかしたイシイルカを見て帰ってきました。
船の前をゆっくりと泳いでいった、ミンククジラ
photo : Kotoe Sasamori
観光船はまなすは、年中、いつでもやってます。
ぜひ、のんびりゆったり、おっとりのはまなすをご愛顧くださいね。
これからは、マッコウクジラがわんさかやってきて、またまた
にぎやかな羅臼の海になりますよ。
さて、私のはまなす同行は、いったん、今日で終わります。
しばらくは南の海をうろついて、次に羅臼へ戻ってこられるのは7月かな?
そのときには、ぜひ、ご一緒に不思議でいっぱいの羅臼の海を、旅しましょう。
海洋生物調査員で時々はまなすスタッフ。
笹森琴絵
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